『「無知」の技法 Not Knowing』
スティーブン・デスーザ,ダイアナ・レナー
無知
無知は罪と言ったりしますが、「知らない」ということにも、メリットはありますね。
本書では、そんな「無知」ということについて、そのメリットや活用法について書かれています。
無知の技法ということで、無知の活用法がわかります。
▼ ここに注目 ▼
「私たちが未知を恐れる理由のひとつは、自分自身と向き合わざるを得なくなり、自分の弱さ、不完全さをつきつけられるからだ。」(p.108)
未知と向き合うことの恐怖
知らないことに向き合うのは、怖い。
そういう感情を抱くこともあるようです。
たしかに、生命の危機を感じるような状況で、未知のものであればそうだと思うのですが、わたしの場合は、未知は新しいことを知る機会なので、楽しいほうが多いですね。
安心感よりも、好奇心のほうが先立つと、未知に対しても感じ方は違ってくるのでしょう。
企業家精神と未知
「未知の世界でビジネスをしていくなら、過去の経験だけに頼って状況を「把握する」のではなく、目の前に広がるものを「察知する」能力を重視すべきなのだ。」(p.158)
「そもそも企業家精神とは、わからないもの、不確実なものを実現しようという姿勢にほかならない。」(p.158)
不確実なものを実現していく
確実にできること。それは、それで大切でしょう。
ただ、それは誰でもできることなので、新しいビジネスとして行う意味があまり大きくはないでしょう。
未知や不確実なことをやっていく。そして、実現していく。
ここに、企業家の精神を発揮するところがあるわけです。
無知や未知。これらをどう扱っていくのか。起業してビジネスを行っていくには、大切なことでしょう。
▼取り入れたいと思ったこと
問いとともに生きる。
問いが、新しい好奇心や情報をもたらしますし、行動にもつながっていきますよね。
どんな問いを持つかで、変わって行く。
あなたは、どんな問いを持っていますか。このあたりは、考えたいですね。
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「無知」の技法 Not Knowing
「無知」とどう向き合うか。
これは、知識とどう向き合うかともつながっていますね。
知識を活かすために、無知とどう向き合うか。
そんなことに興味がある方が読まれると、おもしろいことが見つかるかもしれません。
▼ おすすめ度 ▼
★★★★☆
「無知」をどう活かすか。そういう話です。
無知は、知識の活用と関係していますね。
知識を活用したい方が読まれると、参考になると思います。
▼ おすすめしたい方 ▼
無知との向き合い方を知りたい方。
ビジネスパーソン。
★『「無知」の技法 Not Knowing』
スティーブン・デスーザ,ダイアナ・レナー
★【今日の「ビジネス書をチカラに!」】
問いとともに生きる
⇒ あなたは、どんな問いを持っていますか?