目的には力がある。
目標を考えるという人は多いと思います。
ただ、目的となるとどうでしょうか。意外と考えていなかったりするかもしれません。
目的があることで、いろいろなメリットがある。
本書、『目的の力 幸せに死ぬための「生き甲斐」の科学』は、そんなことがわかる一冊です。
『目的の力 幸せに死ぬための「生き甲斐」の科学』ヴィクター・J・ストレッチャー
本の目次
第1部 港(岐路
目的の源泉 ほか)
第2部 風と舵(目的とエネルギー
意志力)
第3部 SPACE(S―睡眠
P―プレゼンス ほか)
第4部 出航(嵐を乗り越えて
すぐれた船乗り)
生きる目的と死亡リスク
「調査研究からわかったのは、生きる目的を強く持っている人は、そうした目的が薄弱な人よりも平均して長生きするということだ。最近行われたアメリカ人の中年男性7000人の追跡調査では、生きる目的が1〜7点のスケールで1点上がっただけでも、死亡リスクが12パーセント減るという結果が出た。」
(p.21)
生きる目的があると死亡リスクが減る
生きる目的があると、死亡リスクが減るということです。
これは、ちょっと考えるとわかりますよね。
目的がないと、死んでもいいかと思いやすいでしょうけれど、目的があったら、
もっと生きていたいと思ったり、健康でいようと思うでしょう。
意欲やモチベーションが変わって、死ににくくなるということでしょうね。
目的を持つことで、長生きしやすくなるということがあるということです。
目的とエネルギーとSPACE
「あなたが自分の目的に沿って生きるという動的な過程には、エネルギーと意志力がなくてはならない。前へ進むには帆を押す風が、進路から外れないようにするには強力な舵が要る。目的はさらにエネルギーと意志力をくれる。そして毎日のエネルギーと意志力を増やすものは?五つのポジティブなライフスタイル習慣--睡眠、プレゼンス、運動、創造性、食べることである。これをそれぞれの頭文字をとって「SPACE」と総称しよう。」(p.156-157)
睡眠、プレゼンス、運動、創造性、食べる
睡眠・Sleep
プレゼンス・Presence
運動・Activity
創造性・Creativity
食べる・Eating
これらの頭文字をとって、SPACEということです。
目的を達成するには、エネルギーや意志力が必要で、それらを支えるのが、このSPACEということです。
健康や創造性があると、目的を達成しやすくなりますよね。
さらに、これらをどう得るかといったことが、本書では書かれています。
思ったこと:目的が生きる力になる
目的があることで、生きる力になるというのがありますね。
なぜなら、目的が意味をくれるからでしょう。
これは、逆を考えるとわかりやすいです。
目的のないことは、意味が感じられないというのはありますよね。
例えば、仕事で、目的がない仕事をすることになったら、意味を感じられないですよね。なぜその仕事を行うのか。その理由・目的がなかったら、意味を感じられないでしょう。
意味がないことをしたいとは思わないですよね。
生きる目的があれば、意味のあることをしていると思えます。そうしたら、生きる力になりますよね。
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『目的の力 幸せに死ぬための「生き甲斐」の科学』
ヴィクター・J・ストレッチャー
目的が生きがいにつながっていますね。
だから、目的がある人は、長生きしたり、健康になりやすいというのがあるのでしょう。
本書で、目的の大切さがわかると思います。
そこから、自分なりの目的を見つけられると違っていくことでしょう。
ということで、目的を見つけて、生きがいを持ちたいという方は読んでみてください。
おすすめ度
★★★★☆
目的を持つことのメリットや、目的を達成するために必要なことなどについて書かれています。
目的の大切さを知りたい方が読まれると、参考になると思います。
おすすめしたい方
目的を持ちたい方。
ビジネスパーソン。
『目的の力 幸せに死ぬための「生き甲斐」の科学』ヴィクター・J・ストレッチャー
今日の読書「ビジネス書をチカラに!」
生きる目的があると死亡リスクが減る
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