『マネジャーの最も大切な仕事――95%の人が見過ごす「小さな進捗」の力』
テレサ・アマビール,スティーブン・クレイマー
マネジャーの最も大切な仕事――95%の人が見過ごす「小さな進捗」の力
- 作者: テレサ・アマビール,スティーブン・クレイマー,中竹竜二,樋口武志
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2017/01/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
『マネジャーの最も大切な仕事』の目次
序章 35年の研究から導き出した「マネジメントの新常識」
第1章 組織の最前線の風景から――世界的メーカーの破滅への道のり
第2章 インナーワークライフ――認識と感情とモチベーションの相互作用
第3章 インナーワークライフ効果――創造性と生産性が高まる
第4章 「進捗の法則」の発見――マネジャーにとって最も大切な仕事
第5章 進捗の法則――やりがいのある仕事が前に進むよう支援する
第6章 触媒ファクター――仕事がうまくいくよう支援する
第7章 栄養ファクター――人が気持ちよく働けるよう支援する
第8章 進捗チェックリスト――好循環を維持し、悪循環を断ち切る
終章 マネジャー自身のインナーワークライフ
付録 1万2000の日誌調査について
仕事で大切なことは何か?
仕事で、大切なことは何か?
このように質問されたら、いろいろな答えが出てくるのではないかと思います。
結果を出すこと、人を大切にすること、プロセスを大切にすること、ビジョン、といったことなどが出てくるでしょう。
本書では、プログレス、進捗していることが、大切だということです。
仕事が進んでいるという実感が大切ということですね。
働いている人にとって、仕事が進むということが大切ということです。
では、なぜ、進捗が大切なのでしょうか?
マネジャーの最も大切な仕事:進捗すること
「インナーワークライフに影響を与える先述の三つの出来事群のなかで進捗が最も大きな要素であることを指して進捗の法則と呼ぶ。インナーワークライフに影響を与えるすべてのポジティブな出来事のうち、最も強力なのが「やりがいのある仕事」が進捗すること」である。」(p.17)
「やりがいのある仕事」が進捗すること
生産性などにポジティブな影響を与える要素のうち、やりがいのある仕事が進捗する、進むことが、最も強力な影響を与えるということです。
インナーワークライフとは、仕事に関する内面の話ですね。
感情とかモチベーションとか、認識などですね。
こういうことを意味しています。
それらにポジティブに影響を与える要素で、仕事が進むことが、一番大きいということですね。
他のことよりも、強力なのですから、大切なはずですよね。
しかし、本書のサブタイトルにあるように、多くのマネージャーは、仕事が進むことについて、そこまで大切とは考えていないということです。
インナーワークライフ
「インナーワークライフがポジティブな状態のとき、人はより仕事自体に注意を払うようになり、よりチームのプロジェクトに深く関わるようになり、素晴らしい仕事をしようという目標を強く持つことが多い。インナーワークライフが悪い状態のとき、人は仕事から気が散り(主にインナーワークライフを阻害する要因が原因)、チームのプロジェクトに積極的に関わらず、定めていた目標へ到達する努力を放棄することが多い。」(p.94)
インナーワークライフに、仕事の進捗が影響する
そして、インナーワークライフに、仕事の進捗が影響するということです。
これは、仕事が進まないとどうなるかを考えると、わかりやすいでしょう。
理由はどういうことにしろ、仕事を進めることができない。目標まで、まだほど遠い。そうなると、モチベーションなどは落ちますよね。
やってもうまく行かないなら、やらない。
とても合理的な感情というか、考え方でしょう。
逆に、がんばればうまくいく、うまくいっているということを認識できれば、よしやろうというようになりますね。
言われてみれば、当たり前ですが、では、進捗について、仕事が進むようにサポートなどしている、マネジャーは多いかというと、多くはないということです。
仕事は進むもの、進めるもの、これが、当たり前すぎて、進捗を大切と考えられないというのがあるのかもしれませんね。
『マネジャーの最も大切な仕事』で取り入れたいと思ったこと
では、どうすると良いか?ということも、本書では書いてあります。
そこまで、画期的な方法というわけではないですが、というか、仕事が進むようにサポートするということなので、その方法などが書かれています。
このあたりを気をつけると、メンバーの仕事の生産性や創造性が高まるということがわかりますね。
ということで、こういうことはしたいですね。
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『マネジャーの最も大切な仕事――95%の人が見過ごす「小さな進捗」の力』テレサ・アマビール,スティーブン・クレイマー
マネジャーにとって、大切な仕事は何か?
本書では、これが書かれています。
進捗ということで、仕事が進むようにすることということなのですが、なぜなのか?そして、どうすると良いのか?ということも書かれています。
ということで、マネジャーが読むと、何が大切なのかがわかると思います。
おすすめ度
★★★★☆(★4.3)
マネジャーの大切な仕事は何か?これを知りたい方が読まれると良いですね。
なぜ進捗が大切なのか?では、どうすると良いのか?といったことが書かれています。
マネジャーは読んでみると良いと思いました。
おすすめしたい方
人事担当者。
経営者。
『マネジャーの最も大切な仕事――95%の人が見過ごす「小さな進捗」の力』
テレサ・アマビール,スティーブン・クレイマー
マネジャーの最も大切な仕事――95%の人が見過ごす「小さな進捗」の力
- 作者: テレサ・アマビール,スティーブン・クレイマー,中竹竜二,樋口武志
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2017/01/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
今日の読書「ビジネス書をチカラに!」
仕事で、大切なことは、仕事が進むこと
仕事が進むために何をしていますか?