生命科学者の吉森保氏が、生命科学の基本から、抗体やウイルスの話、オートファジーについてなどを説明されています。
長生き、寿命を伸ばすといった話もあるので、長生きしたい方などが読まれると、参考になることが見つかると思います。
『LIFE SCIENCE(ライフサイエンス) 長生きせざるをえない時代の生命科学講義 』吉森 保
目次
第1章 科学的思考を身につける
遺伝子組み換え表示があると、買わないほうがいいの
最強ツール「相関」と「因果」
第2章 細胞がわかれば、生命の基本がわかる
細胞ひとつひとつに全情報が入ってる
遺伝子とDNA、ゲノムの違いが言えますか<? br>
第3章 病気について知る
病気のときは、必ず「細胞が悪くなっている」
ウイルスと抗体とはそもそも何だろう
人間は死ななくてよくなるかもしれない
第4章 細胞の未来であるオートファジーを知ろう
オートファジーは、細胞を「若返らせる」機能
脂肪が多いものを食べるとオートファジーが働きにくくなる
第5章 寿命を延ばすために何をすればいいか
寿命を延長することをすると、オートファジーが活性化する
オートファジーはシミ、シワにもいい
納豆、キノコ、赤ワインとチーズがいい
『LIFE SCIENCE(ライフサイエンス) 』のここに注目・言葉・名言
「病気のときは、必ず 「細胞が悪くなっている」
「体調が悪い、どうしたんだろう」。
そんな日は、あなたの体の中では細胞が間違いなくおかしくなっています。
生命の基本単位は細胞でしたね。どんな病気でも、細胞が通常と違ったことになって起こります。病気だと感じたときはすでに細胞に何かが起きています。
つまり、細胞が理解できると、病気について理解できます。」(p.136)
細胞が悪くなっている
病気になったときは、細胞が悪くなっているということです。
このため、細胞がわかると病気がわかるということです。
ということで、本書では、後半には細胞の話、とくに、オートファジーについて書かれています。
オートファジーを活性化
「腹八分で、運動する。 脂っこい食事を避ける。
これにつきます。
食べなければオートファジーは活性化しますが、どのくらいの期間、食事を抜けば効果的なのかなどは、繰り返しになりますがわかりません。食べ過ぎたと思ったら、一食抜くなど軽めの調整で試してみることをおすすめします。
「オートファジーを活性化させる方法って、意外にふつうなんだな」との声が聞こえてきそうです。その通りです。オートファジーを活性化するには、運動して和食を食べて、食べ過ぎない。そしてお酒が好きな人なら、赤ワインを楽しむ。
ふつうの食生活と適度の運動が大事だという結論になりましたが、背後にオートファジーが高まることを考えると、ちょっとやる気になりませんか?」(p.332-333)
腹八分で、運動する。 脂っこい食事を避ける
オートファジーを活性化させたいなら、
腹八分で、運動する。 脂っこい食事を避ける
ということです。
意外と普通というか、腹八分は昔から言われていますし、運動も、動ける体でいるには、やはり大切ですよね。
そして、脂っこい食事は、体に良くないと言われたりします。
こういったことで、オートファジーが活性化するということです。
取り入れたいと思ったこと
オートファジーの活性化のために、腹八分で、運動する、脂っこい食事を避けるを取り入れたいと思います。
また、寿命を延ばす5つの方法も紹介されていました。
(p.288〜)
こちらも、自分なりに考えて、行いたいと思いました。
あわせて読みたい
『EAT 最高の脳と身体をつくる食事の技術』ショーン・スティーブンソン
こちらの『EAT』は、食事について書かれています。
食事や健康に詳しい人にとっては、あまり新しいことはないかもしれませんが、あまり詳しくない人には参考になることが見つかると思います。
『LIFE SCIENCE(ライフサイエンス) 長生きせざるをえない時代の生命科学講義』
おすすめ度
★★★★☆
長生きせざるをえない時代の生命科学講義ということで、生命科学について、とくに、オートファジーについてなどが書かれています。
長生きに興味がある方が読まれると、興味深く読むことができると思います。
おすすめしたい方
長生きに興味がある方。
ビジネスパーソン。
今日の読書「ビジネス書をチカラに!」
腹八分で、運動する。 脂っこい食事を避ける
長生きするには?