『「期待」の科学』クリス・バーディック
期待
期待するとは、どういうことなのか?
これが本書のテーマです。
例えば、「プラシーボ効果」について書かれています。
▼ ここに注目 ▼
「人間には自己欺瞞の能力、つまり自分の心を欺く能力がある。
しかし、私たちが心に抱える「期待」、「予測」の力はそれを上回る。
私たちの見ている世界像は、多くの部分がこうした期待や予測から成っている。もちろん視覚や聴覚、味覚、触覚などの感覚情報を基に「ボトムアップ」で組み立てられる部分もあるが、頭の中にある期待や予測を基に「トップダウン」で作られる部分もある。」(p.24)
期待や予測から世界を見る
人は見たいものを見る。
こんな言い方をすることがあります。見たくないものは見ない。
あっても見えないようにする。
ゴリラの映像というのがあります。バスケットボールの映像の中でどれだけドリブルしているかを数えるようにと指示されると、ゴリラ(の格好をした人)が通り過ぎたのに気がつかない。
期待や予測から世界を見ているというのはこういうことでしょう。
期待だけではなく、計画と実行
「自分に期待を抱くこと自体は悪くない。具体的な計画と、それを実行する強い意志が伴っていれば、期待は大きな力となる。しかし計画も意志もなく、ただ空想に浸っているだけであれば、自分への期待は役に立たないだけでなく、何かをしようとする時の妨げになることが、ドイツの研究者が近年行った実験でも確かめられている。」
(p.230)
期待と計画と実行
期待は大切でしょう。できないと思ったらやらないですから、できません。
ただ、期待しているだけでは、できるようになるとは限りません。
ですから、計画を立てて、実行する。
こういうことが必要ということです。
▼取り入れたいと思ったこと
顔を上げると自信が出てくる。そういったことが書かれています。
笑顔でいると楽しくなる。
行動で、変えられるところがあるので、変えたいですね。
「期待」の科学
期待すること。
これが本書のテーマです。
このメリット、デメリットなどを知ることができます。
期待について考えたい方が読まれると、参考になると思います。
▼ あわせて読みたい ▼
『幸福になる「脳の使い方」』茂木 健一郎(著)
『幸せはいつもちょっと先にある―期待と妄想の心理学』
ダニエル・ギルバート(著)
- 作者: ダニエルギルバート,Daniel Gilbert,熊谷淳子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2007/02
- メディア: 単行本
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▼ おすすめ度 ▼
★★★★☆(★4.3)
▼ おすすめしたい方 ▼
期待について考えたい方。
ビジネスパーソン。
★『「期待」の科学』クリス・バーディック
★【今日の「本をチカラに!」
期待と計画と実行
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