『自分の都合を押しつける人』片田珠美
本の目次
第1章:なぜ他者の欲望を読み取ることが必要なのか?
第2章:どんな欲望が潜んでいるのか?
第3章:売り手の欲望
第4章:厄介な上司の欲望
第5章:迷惑な隣人の欲望
第6章:他者の敵意や悪意に気づいたら
自分の都合を押しつける
自分の都合を他人に押し付ける。こういう人は、いますね。
他人のことは考えていないというか。
本書では、そんな人がどうして自分の都合を押し付けるのか、そして、どう付き合うと良いのかといったことが書かれています。
だまされないために
「自分の都合を押しつける人は、あの手この手で他人を操作して、自分の欲望を満たそうとする。そのため、そういう人の本音、つまり他者の欲望を読み取ることが必要になる。」(p.16)
「他者の欲望を読み取ることは、まず何よりもだまされないためにこそ、必要である。だまされるというと、詐欺の被害に遭うような事態を思い浮かべるかもしれないが、そこまでいかなくても、相手があえて隠していた意図を後から知って臍をかむということは誰にでもあるのではないか。」
相手の欲望を知る
相手が何を望んでいるか。
これがわかると、どうしたら良いかはわかりやすいですね。
逆に、わからないと、利用されてしまうということもあるかもしれませんし、相手のためにと思ってやったことが、そうならないということもあるでしょう。
まずは、相手の欲望を知る。
こうすることで、都合を押し付けられにくくなる、利用されにくくなるということですね。
消費者ニーズをつかむ
「消費者ニーズをつかむということは、煎じ詰めれば消費者の欲望を察知することにほかならない。ここで、先ほど引用した「自分が持っていないもの、自分がそうではないもの、自分に欠けているもの、それこそが欲望と愛の対象になる」というソクラテスの言葉を思い出していただきたい。消費者が「自分が持っていない」とか、「自分に欠けている」と欠乏感を覚えているものを商品化することにこそ、ヒットを生み出す鍵がある。」(p.25)
自分が持っていないもの、自分に欠けているもの
自分が持っていないもの、自分に欠けているもの。
ここに消費者ニーズがあって、消費者ニーズをつかむということも、相手の欲望を知るということだということですね。
まあ、たしかにそうです。
ただ、これがむずかしいから、ヒット商品がそこまで出てこないのですよね。
これができる人は、ヒットメーカーになれますよね。
ただ、特定の人の欲望を知るのは、そこまでむずかしくはないでしょう。
不特定多数ではないので、それとなく聞いてみると良いでしょうから。
取り入れたいと思ったこと
他人の敵意や悪意に気づいたら、次の3つの原則を、まずは守ることということです。
1 攻撃も服従も避けるべき
2 理由を理解しようとする
3 必ずしも他者の欲望を満たす必要はない。
何よりも、攻撃も服従もしないほうが良いということですね。どちらも相手を刺激してしまうからでしょう。
そして、なぜ相手がそういうことをするのかという理由を知ると、どうしたら良いかもわかるということです。
こういったこと意識したいですね。
あわせて読みたい
『賢く「言い返す」技術: 人に強くなるコミュニケーション』片田 珠美
こちらは、言い返す技術ついて書かれています。
どうやって言い返すと良いか、迷ったりしますよね。
そんなヒントが得られます。読んでみてください。
『自分の都合を押しつける人』片田 珠美
自分の都合を人に押しつける。そういう人はいますね。
そんな人は、どういうことを考えているのか、そして、どう対応すると良いのかといったことが書かれています。
他人との関係をどうすると良いか。悩みがちな人が読むと、ヒントなどが得られると思います。
おすすめ度
★★★★☆
自分のことばかり考えている人に困る。そういうことはありますよね。
自分の都合を押しつける人の思考などがわかります。
人間関係を改善したい方が読まれると参考になると思います。
おすすめしたい方
人間関係を改善したい方。
ビジネスパーソン。
『自分の都合を押しつける人』片田 珠美
今日の「ビジネス書をチカラに!」
相手の欲望を知る
攻撃も服従も避ける