『敗者の読書術―圧倒的な力の差をくつがえす発想法』高橋弘樹
本の目次
第1章 自分だけの得意分野を作る本を読む
第2章 ゼッタイ誰も読まない本を読む
第3章 古本屋で遊ぶ
第4章 企画を作るための読書術1―街に対して感じやすくなる
第5章 企画を作るための読書術2―人に感じやすい体になる
第6章 製品の世界観を作るための読書術
第7章 自分の武器となる本を見つけるための読書術
第8章 あとがきにかえて 敗者の読書術とは
逆転の読書術
「世界ナゼそこに? 日本人」「空から日本を見てみよう」など、テレビ東京のディレクターである高橋弘樹氏が、読書術について書かれています。
負けている人が、逆転するための読書術、敗者の読書術について、ご自身の読書術を紹介されています。
マネをするのではなく
「他局の劣化版になるだけなのです。
だから、他局とは戦わない。つまり、他局でやっているような番組ではなく、見たことのない、新ジャンルの番組を作る。これを企画を立てる際の目標に置くのです。
では、どうやって。そのための武器としての読書術のひとつが「他人がゼッタイ読まない本を読む」ということです。」(p.049)
新しいジャンルを作る
テレビ東京で、他局のマネをして番組を作ってみても、予算などが少なかったり
するので、劣化版になるだけだということです。
だから、他局とは違ったものを作る。
そのために、他人が読まない本を読む。高橋氏は、そんなふうに考えているとのこと。
マネは、ある程度までは良いと思いますし、効率が必要なことなどでは、役に立つこともあります。ただ、マネは、元ネタ以上にはならないですよね。何かしら、工夫しないと。だから、今までにないものを発想するために、人が読まない本を読むという
ことです。
よい旅番組のディレクターとは
「たとえとしてあげた、前述のような布団屋さんを、「いい!」と「感じる」ために必要なのが、
1 違和感を見つける力
2 違和感の正体について仮説を立てる力(違和感を面白いと「感じる」力)
3 違和感の正体について実際に解き明かす力
の3つの能力です。」(p.097)
違和感と審美眼
何が良くて何が悪いのか。この見極めを審美眼などと言いますね。
これがないとしたら、良いものを作ることはむずかしいですよね。よくわからないけれど、できる、ということは、まれでしょうから。
そして、この審美眼は、違和感から来ているのでしょう。違いと共通点を感じる力ですね。そのために、上記のような3つの能力が必要ということです。
違和感の話は、スタジオぴえろ創業者の布川郁司氏も
『「おそ松さん」の企画術 ヒットの秘密を解き明かす』布川 郁司
で、していました。
違和感からヒットは生まれると。
「あれ、なんだろう、これ。なんかいつもと違う。」
こういうところから、発想していくと、良さの理由などがわかってくるのでしょうね。
そういう意味で、違和感を感じられるかどうか、そして、その正体がわかるか
どうかが、新しいものを生み出すには大切なのでしょう。
取り入れたいと思ったこと
発想においては、行動に移さなくてもいいから本を読んでみるというのは、ありだということです。
たしかにそうですね。
アイデアは、組み合わせと言ったりします。知っていることが多くなれば、組み合わせも増やしやすいでしょう。
発想のために、行動しないくても良い読書もしたいと思いました。
あわせて読みたい
『戦略読書』三谷宏治
『戦略読書』三谷宏治。読書をどうやって行っていくか? - ビジネス書をビジネスのチカラに
自分のキャリアや仕事において、戦略的に読書をしていく方法について書かれています。
こちらも合わせて読んでみると、自分に必要な読書がどんなものか考えるのに参考になると思います。
読んでみてください。
『敗者の読書術―圧倒的な力の差をくつがえす発想法』高橋 弘樹
敗者が、逆転するための発想を得る読書術について書かれています。
テレビ東京のプロデューサー、ディレクターの高橋弘樹氏が、自身の読書術を書かれています。
読書から企画などを生み出す発想法が書かれているので、読書発想法という感じですね。読書を発想に活かしたい方は読んでみてください。
おすすめ度
★★★★☆
敗者が、不利な状況から逆転するための読書術について書かれています。
テレビ東京のプロデューサー、ディレクターの高橋弘樹氏が、読書を企画や発想に結びつける方法を書かれています。
読書術や発想法について考えたい方が読まれると参考になると思います。
おすすめしたい方
読書から発想したい方。
ビジネスパーソン。
『敗者の読書術―圧倒的な力の差をくつがえす発想法』高橋 弘樹
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