『アテンション——「注目」で人を動かす7つの新戦略』ベン・パー
なぜ、君の偉大なアイデアは日の目を見ないのか?これからは、“注目”を制す者が、夢も市場も手に入れる。strategy+business誌ベストビジネスブック賞受賞。シリコンバレー発2016年最重要キーワード!
注目
注目されることで、人を動かすことができる。
というよりも、注目されないことには、存在もわからないので、商品やサービス、自分のこともわかってもらえない。
そういうところはありますね。
本書では、注目をどうやって引きつけるのか、といったことが、7つの戦略として書かれています。
これらは、7つのトリガーということで、まとめられています。
このあたりの詳細を知りたい方は、本書を読んでみてください。
ここに注目・言葉・名言
「あなたのメッセージに注目の焚き火を燃やしてもらいたいなら、即時、短期、長期の注目を獲得しなければならない。まず目立つことや型破りなことで反応を引き出す。そうして即時の注目が得られたら、何かユニークで目新しく、便利なものを導入して、彼らの作業記憶をメッセージに振り向ける。短期の注目を集めることに成功したら、次は人々にとって価値あるものを作り出し、長期的な注目を獲得する。」(p.39)
即時、短期、長期の注目を獲得する
注目というと、即時、そのときの注目と考えるかもしれません。
本書では、即時、短期、長期の注目を獲得する方法・戦略を紹介しています。
ここが個人的にはとくに良かったところです。
即時の注目を集めても、長期的に維持できないと、なかなか厳しいでしょうから。
報酬トリガー
「やる気を起こさせる報酬は人によって異なるが、結局、ひとつのところに行き着く——報酬は誰かの問題を解決しなければならない。飢えとか短期の快楽とか、奥さんにちょっとしたものを買ってあげる財力などの問題なら、金銭や外的報酬で解決する。しかし、長期にわたる問題なら、われわれのモチベーションは内的なものになる。成功するだろうか?愛を見つけられるだろうか?自分に値する尊敬を得られるだろうか?」(p.169)
報酬が得られるかどうかが、注目のトリガーに
何かに注目を引くときの引き金・トリガーの一つが、報酬を得られるかどうか、ということです。これを「報酬トリガー」と本書では言っています。
そして、そこには、誰かの問題を解決するということがあるということです。
これは、ビジネス全般がたいていこういうことですよね。
何か「課題」を解決する。目的を達成する。
商品のメリットを伝えるなどは、こういうことだと思います。
取り入れたいと思ったこと
ここではトリガーは1つだけ紹介しましたが、他に6つのトリガーがあります。
なかでも個人的におもしろかったのは、ミステリートリガーと承認トリガーです。
こういったトリガーを考えてみて、自分の伝え方も考えてみようと思っています。
あわせて読みたい
『一流ビジネスマンは誰でも知っている ヒットの原理』高杉 康成
ヒットの原理は、「トレンド」と「隠れたニーズ」 ヒット商品には、そのときのトレンドと消費者の隠れたニーズが入っている。 これが入っている商品はヒットするということで、ヒットの原理ということです。 たしかに、その時代に合ったものがヒットするのでしょうから、この2つが入っていると良いですよね。
ヒットを生み出すには?『ヒットの原理 一流ビジネスマンは誰でも知っている 』高杉 康成 - ビジネス書をビジネスのチカラに
ヒットを生み出すということと、注目を得る、というのは、つながっているところがありますよね。
『ヒットの原理』は、どういうことがヒットにつながるかについて書かれています。
合わせて読んでみると、注目とヒットの関係の理解が深まるはずです。
『アテンション——「注目」で人を動かす7つの新戦略』ベン・パー
注目されないと、埋もれてしまう。
これだけたくさんの商品やサービスがあると、そういうところはあります。
アテンションをどう得るか。
このあたりに興味がある方が読まれると、参考になると思います。
おすすめ度
★★★★☆(★4.3)
アテンションをどう得るか。そのためのトリガー・引き金について書かれています。
注目を得て、ヒット商品につなげるといったことに、参考になると思います。
読んでみてください。
おすすめしたい方
アテンション・注目を得たい方。
ビジネスパーソン。
『アテンション——「注目」で人を動かす7つの新戦略』ベン・パー
今日の「ビジネス書をチカラに!」
即時、短期、長期の注目を獲得する
⇒ 注目のトリガーを知っていますか?