『「0から1」の発想術』大前研一
本の目次
基礎編 「0から1」を生み出す11の発想法(SDF/戦略的自由度―消費者のニーズを正しくとらえるために
アービトラージ―情報格差こそビジネスチャンスになる
ニュー・コンビネーション―「組み合わせ」で新たな価値を提案する
固定費に対する貢献―「稼働率向上」と「付加価値」の両立を
デジタル大陸時代の発想―高速化した変化のスピードについていく方法
早送りの発送―「兆し」をキャッチする重要性
空いているものを有効利用する発想―Uber,Airbnbもこの発想から生まれた
中間地点の発想―「業界のスタンダード」を捨てる
RTOCS/他人の立場に立つ発想―「もしあなたが○○だったら」が思考を変える
すべてが意味することは何?―発想の飛躍が息の長いビジネスを生む
構想―あなたには何が見えるか?)
実践編 「新たな市場」を作り出す4つの発想法(感情移入―ユニ・チャームはなぜ女性に受け入れられたか
どんぶりとセグメンテーション―大ヒットシャンプーの裏にあった考え方
時間軸をずらす―「コスト」がネックになった場合の対処法
横展開―他の業界にこそ成長のヒントはある)
発想術
大前研一氏の、発想術です。
ビジネスをどうやって発想するかということが、主に書かれています。
ここに注目・言葉・名言
「「ユーザーが求めているものは何ですか?」という立ち返るべき根本的な問いを投げかけることで、それまで固まっていた頭をほぐすのである。この問いがなければ、どれほど詳細にライバル製品を分析しても、どれほど費用をかけて市場調査をしても、どれほど技術を投入しても、結局、ユーザーが見向きもしない商品を誕生させてしまうという愚を犯しかねないのである。」(p.29)
ユーザーが求めているものは何か?
お客様が求めているものは何か?
これがわかっていないと、何を作って売っても、売れないですよね。
逆に、これがわかると、かなりの確率で売れます。
しかし、これがなかなかわかりにくかったりしますね。
だから、ヒット商品がなかなか出ないわけですが、この問いを考え続けることが大切でしょう。
中間地点を探す
「1 AとBという2つの方法がある場合、その中間地点でポジショニングすることで、差別化を図る。
2 折衷案ではなく、大きな枠の中にスイートスポットを見つける。
定義が固まっている業界こそ、むしろ「チャンス」と考えて「中間地点」を探してみることを勧める。これはビジネスの現場での思考でも同様で、考えが固まって膠着してしまったら、「中間地点はどうだろう?」と問い直すことで、新しいアイデアを見いだしていくことができるはずだ。」(p.152)
大きな枠の中で、スイートスポットを見つける
2つの方法があったら、その間で、適切なポイントを見つける。
どちらか一方というのもありでしょうけれど、第3のポイントを見つけられると、差別化になるということです。
かけ算的な発想ですね。
これができると、新たなものとして商品やサービスを考えられますね。
取り入れたいと思ったこと
成功したことを、横展開するということが書かれています。
トヨタは、スーパーマーケットに学んで、「かんばん方式」を考えたということです。
うまく行っていることを、取り入れられないかと考えるのは、大切ですね。
あわせて読みたい
『ひらめきクリック! 大全』桑原 晃弥
【発想】『ひらめきクリック! 大全』桑原 晃弥 - ビジネス書をビジネスのチカラに
こちらは、発想法をまとめられた一冊です。
大全ということで、様々な発想法が紹介されています。
発想法を、いろいろと知りたい方は、こちらも合わせて読んでみてください。
『「0から1」の発想術』大前研一
『「0から1」の発想術』ということで、新しいものを考え出すための発想法が書かれています。
1から10などの発想にも参考になりますね。
わかりやすくまとめられているので、読みやすいと思います。
ビジネスの発想術を知りたい方は読んでみてください。
おすすめ度
★★★★☆
大前研一氏が発想術について書かれています。
0から1の発想術ということで、新しいことを考えるための発想術が、主に紹介されています。
発想術を知りたい方が読まれると、参考になると思います。
おすすめしたい方
発想術を知りたい方。
ビジネスパーソン。
『「0から1」の発想術』大前研一
今日の「ビジネス書をチカラに!」
ユーザーが求めているものは何か?
ユーザーが求めているものは何かを考えていますか?