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『最後の資本主義』ロバート・B. ライシュ。資本主義を救えるか?

経済 ビジネス書書評感想

『最後の資本主義』ロバート・B. ライシュ

最後の資本主義

最後の資本主義

  • 作者: ロバート・B.ライシュ,Robert B. Reich,雨宮寛,今井章子
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2016/12/02
  • メディア: 単行本

『最後の資本主義』の目次

第1部 自由市場(支配的な見方 資本主義の五つの構成要素 自由と権力 ほか)

第2部 労働と価値(能力主義という神話 CEO報酬の隠れた仕組み ウォール街の高額報酬のカラクリ ほか)

第3部 拮抗勢力(ここまでのまとめ 資本主義に対する脅威 拮抗力の衰退 ほか)

 

『最後の資本主義』:これからの資本主義に必要なことは?


経済のシステムとして、現在は、資本主義が主流です。

その資本主義が、経済格差によって、脅かされている。

では、どうしたら良いのか?といったことが、『最後の資本主義』のテーマです。

金持ちに偏る利益

「1980年代初めから、大企業とその重役たち、ウォール街の金融機関や富裕層の人々は市場の役割に対して不相応なまでに強い影響力を行使してきた。その結果、資本主義に不可欠なさまざまな要素が資本を有する者たち(企業とその株主や重役たち、ウォール街のトレーダーやヘッジファンド・マネジャー、プライベートエクイティ・マネジャー)に有利に働き、平均的な労働者には不利に働くようになった。このことは、賃金の中央値が下落している中で、なぜ株価が上昇しているのかという疑問への答えを示唆している。」(p.120-121)

ルールが、金持ちに有利になっている

本書『最後の資本主義』の話は、アメリカの話が中心ですが、ものすごく単純に書いてしまえば、「ルール」が金持ちに有利になっている。

「金持ち」がそういう働きかけを政治にしてきた結果、利益や富が、金持ちに
回りやすくなっているということが、本書では書かれています。

だから、格差が広がっているということです。



本書『最後の資本主義』では、ストックオプションや、自社株買いなどが、その例として挙げられています。

こういう方法を許容しているために、CEOなどが巨額の富を得られるようになっているということです。
その一方で、労働者には、富は回ってきていないので、格差が広がるということですね。

所得格差と教育

「貧しい人は向上心がないから貧困か抜け出せないのだと信じている人がいる。しかし貧しい人にないのは、実際には「機会」であり、その機会の獲得に必要な資源を得るための「政治力」なのだ。その状態は早くも保育園から始まり、小学校、中学校を通して続く。低所得者の子どもと高所得者の子どもとの間の学力の差が拡大しているのは一つにはこのためだ。」(p.183)

教育と所得格差の関係

教育と所得格差の関係はよく言われます。

ここで言われているように、低所得者がなかなか貧困から抜け出せないのは、教育の機会や政治力がないからということです。

本書の提言というか主張は、政治力をどうするかということに関わってきています。



ルールを変えないと、変わらないというのがあるということですね。

そういう意味では、アメリカの大統領が、ドナルド・トランプ氏になったのは、
こういう格差などの解消を求めて、選ばれたということもあるのだろうと思います。
格差が解消されるかはわかりませんが。

思ったこと

『最後の資本主義』を読んで思ったことは、以下のようなことです。

資本主義のルールをどうするか。
ここがこれからの資本主義を決めていくのでしょう。アメリカに限らず、
各国で、経済格差が広がっていると言われています。



このまま広がっていくと、摩擦が増えて、資本主義も終わってしまう可能性もあるのかもしれません。そういう意味では、最後の資本主義ということなのでしょう。

本書の原題は「SAVING CAPITALISM」で、資本主義を救え、といった意味です。

今後の資本主義をそうするのかというルールによって、これからの資本主義が変わっていくということがわかる一冊でした。

あわせて読みたい

『ロバート・ライシュ 格差と民主主義 』ロバート・B. ライシュ

ロバート・ライシュ 格差と民主主義

ロバート・ライシュ 格差と民主主義

  • 作者: ロバート・B.ライシュ,Robert B. Reich,雨宮寛,今井章子
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2014/11/21
  • メディア: 単行本
 

同じ著者の、ロバート・B. ライシュ氏が、格差と民主主義について書かれています。
あわせて読んでみると、格差や政治についても、理解が深まるでしょう。

『ロバート・ライシュ 格差と民主主義 』ロバート・B. ライシュ ロバート・ライシュ 格差と民主主義 作者: ロバート・B.ライシュ,Robert B. Reich,雨宮寛,今井章子 出版社/メーカー: 東洋経済新報社 発売日: 2014/11/21 メディア: 単行本 ■格差と民主主義 クリントン..

『最後の資本主義』:これからの資本主義がどうなるのか

最後の資本主義

これからの資本主義がどうなるのか。

経済格差が広がって、資本主義に反対する人が増えると、システムは脅威にさらされるでしょう。



格差を緩やかにすれば、反対する人は減って、システムが維持されるだろうというのはあるでしょう。

これからの資本主義がどうなるか、どうすると良いのか、そんなことを考えたい方は読んでみてください。

おすすめ度

  ★★★★☆(★4.3)

 これからの資本主義はどうなるか。資本主義を救うために何ができるのか。といったことが書かれています。

 これからの資本主義がどうなるか、どうすると良いのか、そんなことを考えたい方が読まれると参考になるはずです。

『最後の資本主義』をおすすめしたい方

これからの資本主義を考えたい方。
ビジネスパーソン。

『最後の資本主義』ロバート・B. ライシュ

最後の資本主義

最後の資本主義

  • 作者: ロバート・B・ライシュ
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2016/12/02
  • メディア: Kindle版

今日の読書「ビジネス書をチカラに!」『最後の資本主義』

ルールが、金持ちに有利になっている

これからの資本主義は?