『機会発見――生活者起点で市場をつくる』岩嵜博論
本の目次
1. 機会発見とは何か?
2. 機会発見のプロセス
3. 課題リフレーミング
4. 日記調査とデプスインタビュー
5. エスノグラフィ調査
6. 情報の共有と整理
7. 機会フレーミング
8. 機会コミュニケーション
ビジネスチャンスを見つける
本書は、ビジネスの機会、ビジネスチャンスを、生活者を起点として見つけるということが書かれています。
どうやって、新しい機会を見つけるのかということに興味がある方が読まれると参考になることが見つかります。
機会発見アプローチ
「複雑化・成熟化した市場においても、物事を計量的・分析的に操作する方法によって、カイゼン的に「いまよりいいもの」を生み出すことは十分可能だろう。
だが企業の成長に真に寄与する「いままでにないもの」、つまり革新的な製品・サービスを開発し、新しい市場をつくるには、機会発見アプローチが必要だ。
この機会発見アプローチの特徴である、「枠外の視点」「定性情報」「統合的操作」について見ていこう。」(p.12)
いままでにないものを見つける、機会発見アプローチ
これまでにあるものを改善するというのではなく、これまでにないものを生み出す。
そのアプローチ方法として、機会発見アプローチということを紹介しています。
そして、その特徴として、「枠外の視点」「定性情報」「統合的操作」という3つの特徴が紹介されています。
違う視点を持つためにどうするのか、といったところが特徴でしょう。
詳しいことを知りたい方は、本書を読んでみてください。
情報整理のフレームワーク
「事実+発見+アイデア
ポスト・イットに情報を書き出していく際は、それが事実なのか、発見なのか、アイデアなのかがわかるよう明確に分けることが大切だ。事実はデプスインタビューやフィールドワークで見聞きしたこと、発見は事実から推察される解釈や気付き、アイデアは事実や発見をもとにした具体案を指す。」(p.170)
事実+発見+アイデア
事実や発見から、アイデアを考える。
それらを書き出す際に、わかりやすく分けておくと良いということです。
機会を見つけるために、事実を探って、新しいことを発見して、そこからアイデアを考えるということです。
例えば、邪魔になるので傘をさしたくない、という発見から、ビジネス仕様のレインウェアを考えるといったように、という例が紹介されていました。
新しく知ったことから、ビジネスの機会を考える。アイデアを考える。
こうすることで、これまでにないものを考え出す。こういうことですね。
取り入れたいと思ったこと
また、物語の力も大切ということが書かれていました。
というのは、未来のことはよくわからないので、物語で語ると理解しやすいからということです。
そういう面はあるのでしょう。伝わりやすくなるというのはありますね。
未来を語るのは、物語で語ってみると良いのかもしれません。
あわせて読みたい
『3000億円の事業を生み出す「ビジネスプロデュース」戦略』三宅 孝之,島崎 崇
ビジネスを生み出すための、考え方や戦略について、こちらの本では書かれて
います。
事業を生み出すための考え方などを知りたい方は、こちらも合わせて読んでみてください。
『機会発見――生活者起点で市場をつくる』岩嵜博論
ビジネスの機会を発見する。そのアプローチ方法が書かれています。
これまでにないビジネスを考えるための基本的な方法などがわかります。
生活者起点から、ビジネスの機会を探す。そういう方法を知りたい方は読んでみてください。
おすすめ度
★★★★☆
ビジネスの機会を発見するための基本的なアプローチ方法が紹介されています。
これまでにないビジネスを考えることで、市場を作るという方法などがわかります。
ビジネスや新商品を考えたい方が読まれると参考になると思います。
おすすめしたい方
マーケティング担当者。
経営者。
『機会発見―生活者起点で市場をつくる』岩嵜博論
今日の読書「ビジネス書をチカラに!」
事実+発見+アイデア
機会を見つけていますか?
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