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『人は記憶で動く 相手に覚えさせ、思い出させ、行動させるための「キュー」の出し方』カーメン・サイモン


『人は記憶で動く 相手に覚えさせ、思い出させ、行動させるための「キュー」の出し方』カーメン・サイモン

人は記憶で動く 相手に覚えさせ、思い出させ、行動させるための「キュー」の出し方

人は記憶で動く 相手に覚えさせ、思い出させ、行動させるための「キュー」の出し方

  • 作者: カーメン・サイモン,小坂恵理
  • 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
  • 発売日: 2017/05/30
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

『人は記憶で動く』の目次

第1章 記憶は目的のための手段である
意思決定に記憶が重要な理由

第2章 記憶へのビジネスからのアプローチ
記憶と決断に影響する3つのステップ

第3章 相手の記憶をコントロールする
ランダムな記憶を回避する現実的な方法

第4章 注目を集める
キューはいかにして行動への道を開くか

第5章 驚きのパラドックス
さらなる注目・時間・関与を獲得する代価

第6章 甘い期待
つぎに起こることへのワクワク感を生み出す方法

第7章 メッセージを繰り返させる
あなたの言葉を確実に繰り返してもらうテクニック

第8章 目立てば記憶される
人びとの心に長くとどまり行動を促す方法

第9章 「シンクの上で日記を書いている」
ストーリーを通して記憶を検索する

第10章 どの程度なら「多すぎる」のか?
あなたのコンテンツを犠牲にしない方法

第11章 脳はどのように決断するのか?
神経生物学と神経経済学の視点から選択について考える

第12章 忘れられる権利と意図的な記憶
偶然忘れられることと意図的に忘れられることのバランスをとる方法

記憶に残るコンテンツ作りのためのチェックリスト

人は記憶で動く

人は、どうすると動くのか?

人を行動させるための方法などについて書かれています。

 

人は記憶で動く:ここに注目・言葉・名言

 

「最も重要なのは、つぎに何が起きるかである

 脳が未来を予測するエンジンだとすれば、記憶はそのための燃料である。過去の記憶が必要なのは未来について理解する手がかりになるからで、それが唯一の理由だと言ってもよい。私たちは日常生活において、生物学的適応度の最大化につながる行動を選択する。脳は環境のなかから重要な特徴を選び出し、それがどんな報酬をもたらすか、過去の記憶に基づいて予測したうえで、その情報を手がかりにして最も有利な決断を算出するように進化したのである。」
(p.13)


脳は未来を予測する。記憶はその「燃料」

未来の予測は、過去の記憶によって行われる。

脳にはそういうところがありますよね。

昨日、雨だったから、今日も雨。昨日、雨だったから、今日は晴れ。

ここまで単純ではないかもしれませんが、過去を考えて、未来を考える。
こういうところはあるでしょう。

最近、統計の大切さが言われる本が売れていたりしたこともありましたが、それは、あまり統計やデータで考えるということをする人は多くはないからで、あいまいな記憶に基づいて考える人が多いということなのかもしれません。

いずれにしても、人は記憶で動くというところはありますよね。
ということで、本書では、どんな記憶で人は動くのかといったことも、書かれています。


相手の心に残るためには?

「相手の心に残るためには、相手の条件反射、習慣、重要な目標の一部にならなければならない。」(p.15)

記憶で動くとしたら、まずは覚えてもらわなくてはなりません

そのように、人間には、記憶で動く部分があるとしたら、なんにせよ、まずは、覚えてもらわなくてはなりませんよね。

記憶されていないことでは、行動につながらないとなってしまうでしょうから。

では、記憶に残るには、相手の心に残るにはどうするとよいのか?

相手の条件反射、習慣、重要な目標の一部になる必要があるということです。

それぞれについて、詳しくは本書を読んでみてほしいのですが、習慣ということだと、相手が習慣としていることに関連していることを伝えるといったことです。

これら3つのことに関連していることを伝えるなどして、記憶に残るようにするということですね。

取り入れたいと思ったこと

取り入れたいというか、やはり統計や記録も大切だなと思いました。

行動する際に、記憶で動くというのはあるでしょうけれど、記憶は意外と正確ではなかったりしますよね。

あいまいな記憶で動くと失敗することもあるでしょう。

本書を読んで、統計や記憶の大切さを感じることになりました。

あわせて読みたい

『脳科学は人格を変えられるか?』エレーヌ・フォックス

脳科学は人格を変えられるか? (文春文庫)

脳科学は人格を変えられるか? (文春文庫)

  • 作者: エレーヌフォックス,Elaine Fox,森内薫
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2017/08/04
  • メディア: 文庫

 

脳を知ることで、人格を変えやすくなる。

そういことはあるでしょう。

本書では、脳科学の知見から、ポジティブ、ネガティブな性格を
どのように変えられるのかといったことが紹介されています。

脳科学や人格について考えたい方が読まれると、参考になると思います。

読んでみてください。

『人は記憶で動く 相手に覚えさせ、思い出させ、行動させるための「キュー」の出し方』カーメン・サイモン

人は記憶で動く 相手に覚えさせ、思い出させ、行動させるための「キュー」の出し方

人は記憶で動く 相手に覚えさせ、思い出させ、行動させるための「キュー」の出し方

  • 作者: カーメン・サイモン,小坂恵理
  • 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
  • 発売日: 2017/05/30
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

人は記憶で動く。

人を動かす記憶とはどういうものなのか?人を行動させるための方法などが書かれています。

人の行動などに興味がある方が読まれると、参考になると思います。

おすすめ度

  ★★★★☆

 人は何で動くのか?本書では、記憶ということで、記憶によって人を動かす方法について書かれています。
 人の動かし方。そんなことに興味がある方が読まれると、興味深く読むことができるでしょう。

おすすめしたい方

マーケティング担当者。
経営者。

『人は記憶で動く 相手に覚えさせ、思い出させ、行動させるための「キュー」の出し方』カーメン・サイモン

人は記憶で動く 相手に覚えさせ、思い出させ、行動させるための「キュー」の出し方

今日の読書「ビジネス書をチカラに!」

脳は未来を予測する。記憶はその「燃料」

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