『働く力を君に』鈴木 敏文,勝見 明
仕事のやり方、考え方
セブン&アイグループの鈴木敏文氏の仕事のやり方、考え方などについて書かれています。
働く際に、どのように考えて行動すると良いかということがわかる一冊です。
ここに注目・言葉・名言
「すべてを「お客様の立場で」考える。それは、わたしの一貫して変わらない視点です。」(p.8)
お客様の立場で考える
「お客様のために」ではなく、「お客様の立場」で考える。
これがどう違うのか
お客様として、サービスなり商品を使ったら、どう思うか。そこから考えるということです。
視点が違っているので、見えてくることも違ってきますね。
情報を価値づける
「個々の情報がどれほど自分の仕事に活かせるか、価値づけをし、自分の行動に結びつけたり、知識に転換できなければ、本当の意味での情報たりえません。」(p.48)
「情報に価値づけをするには、基本となる自分の考えをもつことが何より大切です。」(p.48)
情報の価値をわかるには、自分の考えをもつ
たとえば、お客様の立場で考える。
そうすると、情報の価値がわかってくる、価値づけができるようになるということです。
どこから見るかといった、視点をもつことが、情報の価値をわかるために必要なわけですね。
単に情報を集めて終わりではなくて、そこから価値を見つける。これができると行動につなげやすいですよね。
情報にどういう価値があるかがわかって行動できますから。
たとえば、スマホ利用者が増えているという情報を得たら、消費者の立場から考えたら、スマホで買い物できると便利というように。
絶対的な価値
「絶対的な価値は、お客様により満足してもらいたいという自分たちの思いや価値観を大切にし、「あるべき姿」を追求することによってもたらされる価値です。」(p.71)
お客様の満足を追求
相対的な価値は、競合との比較。絶対的な価値は、お客様の満足。
お客様の満足を追求していくことが、絶対的な価値を提供することになるということです。
競合ではなくて、お客様の満足を考えるということですね。
取り入れたいと思ったこと
未来に目を向けることの大切さが言われていました。
過去や現在の延長ではなくて、人々がこうなってほしいと思うことを目指す。
やはりこういう姿勢が、未来をより良くしていくのだと思います。
わたしも、未来に目を向けたいと思います。
あわせて読みたい
『経営者になるためのノート』柳井正
基準を高く持つ 基準を低くすると、簡単にできます。 しかし、それでは、意味がない。 ビジネスにおいては、高い基準を満たさないと、お客様は競合を選ぶことになるでしょう。
『経営者になるためのノート』柳井正【書評】 - ビジネス書をビジネスのチカラに
こちらは、ユニクロの柳井正氏が書かれています。
言われていることは、似ていますね。
お客様のために、どこまでできるか。仕事をするということは、そういうことになっていくのでしょう。
『働く力を君に』鈴木 敏文,勝見 明
働く力。
そのための考え方などが書かれています。
仕事の考え方、取り組み方が、主に書かれているので、自分の仕事の取り組み方を見なおすなどしたい方が読まれると、参考になると思います。
おすすめ度
★★★★☆(★4.3)
鈴木敏文氏の仕事のやり方、考え方がわかります。
こういう考え方で働くと、仕事というものがうまくいきやすい。
そんなことがわかりますね。
仕事の取り組み方などを知りたい方が読まれると、参考になると思います。
おすすめしたい方
働き方、仕事の考え方を知りたい方。
ビジネスパーソン。
『働く力を君に』鈴木 敏文,勝見 明
今日の「ビジネス書をチカラに!」
お客様の立場で考える
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